第57回県高校総合体育大会第1日は4日、諫早市の県立総合運動公園陸上競技場などで26競技を行い、団体は柔道、レスリング、新体操、ヨット、ホッケー、アーチェリーの6競技で優勝校が決まった。
柔道団体の男子は西海学園が強豪小浜を下し、2年連続15度目の優勝。女子は五島が長崎女の連覇を阻み、初優勝を飾った。
レスリング団体は島原工が島原を接戦で破り、4連覇を達成。新体操団体は長崎女が2年連続37度目の栄冠を獲得した。
ヨット男子団体は総大付が2年連続26度目の優勝。ホッケー男子は佐世保工が3連覇、女子は川棚が2年ぶりに県王者に返り咲いた。
アーチェリー男子団体は大村工が10連覇を達成。ライフル射撃の男子ビーム団体は長崎北が、女子エア団体は長崎東が、ともに県新、大会新で優勝した。
陸上女子やり投げの
松本百子(口加)は48メートル99の大会新で優勝。女子三千メートル競歩は麻生唯(佐世保北)が15分37秒09の大会新で制した。
水泳男子二百メートル背泳ぎの神崎亮丞(長崎工)は2分7秒56の県新、県高校新、大会新で優勝。同五十メートル自由形予選では和田龍平(長崎西)が県新、県高校新、大会新をマークした。女子二百メートル背泳ぎの田中成美(純心女)は2分17秒52でV2を遂げた。
第2日は県内各地で陸上、テニスなど28競技を行う。
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柔 道
男子団体/西海学園が2年連続V
【男子団体決勝、西海学園―小浜】西海学園の副将、藤田が果敢に攻める=諫早市、小野体育館
九州でもハイレベルな選手がそろった男子団体。その頂点に立ったのは今年も西海学園だった。高増仁毅監督は「不安はあったが、それだけの準備はしてきた」。試合終了後、2年続けてまな弟子たちの力強い腕で舞った。
決勝の相手は試合巧者をそろえた小浜。準決勝で優勝候補の一角、五島を破り、勢いに乗っていた。だが、先鋒(せんぽう)の脇内主将が相手の出はなをくじいた。
腰痛に悩まされながらも鮮やかな1本勝ち。続く舘野内が、小浜のエース木下に残り1秒で豪快な内またを決め2勝目。あとは副将の藤田が合わせ技1本で冷静にV2を決めた。
簡単につかんだ優勝ではない。遠くは関東まで遠征、年間120試合をこなし力を付けた。前回の優勝がプレッシャーとなり、精神的に追い込まれたこともあった。脇内主将は「先輩が必死になってつかんだ優勝旗を手放したくなかった」と安堵(あんど)の表情を見せた。藤田は「インターハイは全国制覇を目標にする」。つぎは先輩を超えるつもりだ。(田下)
◎女子団体/五島、前年覇者下し悲願
女子団体決勝。大将戦の再延長戦までもつれた戦いを制したのは、五島の大将松坂だった。多くの強者を抱える長崎女に対し、松坂はある作戦を立てた。
長崎女の大将は78キロ級全国5位の西島。「スタミナなら負けない。延長戦まで耐え、技の掛け逃げ反則で勝てれば」。自信はなかった。だが、それしかなかった。
序盤から西島が猛攻。延長戦に担ぎ技で絶体絶命のピンチがあったが、片足一本で耐えた。ついにそのときは来た。西島の足が止まった。体力を回復しようとする西島の動きに審判は「反則」をコール。
ポイント差で悲願の初優勝が決まった。金谷雄監督は「きょうは松坂に尽きる」と賛辞を送った。引き分けた先鋒(せんぽう)の荒木、中堅の木戸も陰の立役者だろう。
部員のほとんどが
スポーツコースの生徒。離島の逆境も「どこにも負けない練習量でカバーした」(同監督)。優勝の瞬間、部員たちは抱き合い、泣き崩れた。最後まであきらめない姿に観客は惜しみない拍手を送った。(田下)
▼ 成績
【男子】
◇団体
▽予選リーグ
鎮西学院 4―0 長崎北陽台
西海学園 5―0 長崎北陽台
西海学園 5―0 鎮西学院
(西海学園が決勝トーナメントへ)
長崎日大 5―0 壱 岐 商
長崎日大 3―2 長 崎 工
長 崎 工 5―0 壱 岐 商
(長崎日大が決勝トーナメントへ)
長 崎 北 2―2 北 松 農
(内容勝ち)
北 松 農 2―1 大 村 工
長 崎 北 5―0 大 村 工
(長崎北が決勝トーナメントへ)
佐世保工 5―0 長崎明誠
諫 早 農 4―0 長崎明誠
諫 早 農 3―2 佐世保工
(諫早農が決勝トーナメントへ)
佐世保西 2―1 西 陵
佐世保西 4―1 青 雲
西 陵 5―0 青 雲
(佐世保西が決勝トーナメントへ)
諫 早 4―0 長崎水産
猶 興 館 5―0 長崎水産
猶 興 館 3―0 諫 早
(猶興館が決勝トーナメントへ)
佐世保高専 3―2 海 星
西 彼 杵 3―2 佐世保高専
海 星 3―2 西 彼 杵
(海星が決勝トーナメントへ)
鹿 町 工 4―1 創 成 館
五 島 5―0 創 成 館
五 島 5―0 鹿 町 工
(五島が決勝トーナメントへ)
上 五 島 4―1 国 見
長崎南山 5―0 上 五 島
長崎南山 5―0 国 見
(長崎南山が決勝トーナメントへ)
島 原 工 4―1 西 彼 農
島 原 工 2―2 佐世保南
(引き分け)
佐世保南 3―2 西 彼 農
(島原工が決勝トーナメントへ)
佐世保実 4―1 長 崎 西
小 浜 5―0 佐世保実
小 浜 5―0 長 崎 西
(小浜が決勝トーナメントへ)
豊 玉 3―2 長崎式見
佐世保北 3―1 豊 玉
佐世保北 4―1 長崎式見
(佐世保北が決勝トーナメントへ)
島 原 農 2―2 壱 岐
(引き分け)
長 崎 東 5―0 島 原 農
長 崎 東 4―1 壱 岐
(長崎東が決勝トーナメントへ)
瓊 浦 3―1 波 佐 見
総 大 付 3―1 波 佐 見
瓊 浦 4―0 総 大 付
(瓊浦が決勝トーナメントへ)
▽決勝トーナメント1回戦
長崎日大 4―1 長 崎 北
佐世保西 2―2 諫 早 農
(内容勝ち)
猶 興 館 4―1 海 星
長崎南山 5―0 島 原 工
小 浜 5―0 佐世保北
長 崎 東 2―0 瓊 浦
▽同準々決勝
西海学園 3―1 長崎日大
猶 興 館 2―2 佐世保西
(内容勝ち)
五 島 3―2 長崎南山
小 浜 4―0 長 崎 東
▽同準決勝
西海学園 5―0 猶 興 館
小 浜 3―1 五 島
▽同決勝
西海学園 3―1 小 浜
(西海学園は2年連続15度目の優勝)
【女子】
◇団体
▽予選リーグ
猶 興 館 3―0 島 原 農
長 崎 女 3―0 猶 興 館
長 崎 女 3―0 島 原 農
(長崎女が決勝トーナメントへ)
長 崎 北 1―1 国 見
(引き分け)
上 五 島 3―0 国 見
上 五 島 3―0 長 崎 北
(上五島が決勝トーナメントへ)
佐世保工 2―0 西 彼 農
佐世保工 2―1 西 陵
西 陵 3―0 西 彼 農
(佐世保工が決勝トーナメントへ)
佐世保西 3―0 壱 岐
五 島 2―0 佐世保西
五 島 3―0 壱 岐
(五島が決勝トーナメントへ)
平 戸 2―1 長崎明誠
諫 早 2―1 平 戸
諫 早 2―1 長崎明誠
(諫早が決勝トーナメントへ)
波 佐 見 2―1 小 浜
北 松 農 2―1 長 崎 商
波 佐 見 2―1 長 崎 商
北 松 農 1―1 小 浜
(内容勝ち)
小 浜 2―1 長 崎 商
波 佐 見 2―1 北 松 農
(波佐見が決勝トーナメントへ)
▽決勝トーナメント1回戦
上 五 島 1―0 佐世保工
波 佐 見 1―1 諫 早
(代表戦)
▽同準決勝
長 崎 女 2―0 上 五 島
五 島 3―0 波 佐 見
▽同決勝
五 島 0―0 長 崎 女
(代表戦)
(五島は初優勝)
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【女子やり投げ決勝】大会新で貫録勝ちした松本百子(口加)=諫早市、県立総合運動公園陸上競技場
陸 上
女子やり投げ/松本(口加)が大会新V
一つ、肩で大きく息をついた。力を抜き、集中力を高める。「行きまーす」。松本百子(口加)は声を掛けて助走に入った。左脚を強く踏ん張り、右手で放たれたやりはぐんぐんと伸びていく。47メートル95。1投目で軽々と大会記録(42メートル79)を塗り替えると、
スタンドにどよめきが広がった。
2日の日本選手権に出場し、51メートル41で3位入賞。3日に帰崎し、高総体に臨むという過密日程の中での貫録勝ちだった。今回は1、4投目の2投だけに限定。「故障しては意味がない。まだ通過点だから」。それでも4投目には48メートル99と記録を更新。2位に約10メートルの差をつけた。
昨年の
埼玉国体は54メートル34の日本高校新で優勝。冬季練習の走り込みやウエートトレーニングなどで体をつくり、最終学年を迎えた。日本選手権は雨が降る悪天候の中で6投中5投が50メートルをオーバー。さらに強くなったのは明らかだ。
昨年のインターハイは、ひじの故障もあって3位に終わった。「どうしてもタイトルがほしい」。悔しさを刻んだその舞台に懸ける思いは強い。 (副島)
▼ 成績
【男子】
▽四百メートル (1)平山大裕(島原)48秒91(2)山崎将司(瓊浦)(3)濱田博和(諫早商)(4)山口紘(長崎工)(5)松田高広(佐世保西)(6)一ノ間大輔(佐世保北)
▽千五百メートル (1)武田哲平(壱岐)4分2秒76(2)西村知修(五島)(3)
福島啓太郎(青雲)(4)新井岳(諫早)(5)牛水将憲(同)(6)佐々野龍(同)
▽五千メートル競歩 (1)山口大輔(佐世保北)24分9秒87(2)友岡恵(北松西)(3)山口伸也(佐世保工)(4)宮野竜也(諫早農)(5)小田原卓見(海星)(6)大小瀬健太(五島)
▽走り幅跳び (1)古里孔一(佐世保西)7メートル02(2)野原豪記(海星)(3)奥村健司(口加)(4)山本啓太(大村)(5)今村翔太(長崎日大)(6)古藤鉄平(佐世保西)
▽砲丸投げ (1)八坂幸成(海星)14メートル95(2)惠村諒(宇久)(3)一ノ瀬保隆(長崎日大)(4)浦川祐一(海星)(5)中村竜二(西海学園)(6)梶山大生(上五島)
▽八種競技前半 (1)林田章紀(長崎南)2828点(百メートル11秒22、走り幅跳び6メートル36、砲丸投げ11メートル08、四百メートル50秒35)(2)古藤鉄平(佐世保西)(3)高木良平(海星)(4)鈴木勝也(長崎南)(5)米田彰吾(同)(6)荒木孝太郎(諫早農)
【女子】
▽四百メートル (1)糸瀬千佳(諫早商)57秒99(2)里春香(純心女)(3)清水綾子(長崎南)(4)中村和恵(佐世保東翔)(5)岡田明子(佐世保西)(6)扇雅子(長崎工)
▽千五百メートル (1)高田鮎実(諫早)4分23秒50(2)桐谷瞳(同)(3)山口友子(同)(4)吉福梨恵(松浦)(5)朝長菜津美(長崎商)(6)本村麻衣(松浦)
▽三千メートル競歩 (1)麻生唯(佐世保北)15分37秒09=大会新(2)佐藤由樹(大村城南)(3)西野綾子(長崎南)(4)久保智慧(諫早)(5)松野愛子(長崎南)(6)山根あずさ(佐世保北)
▽走り高跳び (1)笹島藍(長崎南)1メートル66(2)松尾智美(同)(3)西村幸奈(同)(4)川前沙弥(猶興館)(5)渕上真帆(長崎女)(6)久松真美(長崎明誠)
▽やり投げ (1)松本百子(口加)48メートル99=大会新(2)丸尾梨華(長崎南)(3)古門葵(長崎日大)(4)小林奈緒(大村)(5)川迎美希(西海学園)(6)
川口智美(佐世保東翔)
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レスリング
島原工V4 ライバル島原との接戦制す
【レスリング団体、島原―島原工】接戦を制し、優勝を決めた松本聖(左)=島原市、島原高体育館
春の全国大会で3位以内に入った選手が4人もいる島原。県新人大会で2―5で敗れた島原工の黒田安秀監督は、この強豪に勝つため大ばくちを打った。階級の大幅な変更である。
「55キロ級の前田を50キロ級、74キロ級の織田を66キロ級、66キロ級の小島利晃を74キロ級で出したい」。昨年11月の県新人大会を終え、黒田監督は提案した。「強い精神力がないと成功しない。一人でも『無理です』と言えばやめようと思った」。だが、選手たちは「監督を信じれば勝てる。勝つためにはどんな努力でもする」と受け入れた。
全勝同士で迎えた島原戦。1人目の50キロ級前田は4月の全日本
ジュニア3位の岩永を相手に、勝利をもぎ取った。55キロ級は敗れたが、60キロ級の松本桂、66キロ級の織田が危なげなく勝って3―1。優勝まであと一人。
74キロ級の松本主将は個人戦で66キロ級に出場するため、体重はそのまま。その上、相手は全日本ジュニア3位の野呂。1Rは0―0から松本が延長を制した。2Rも力強い野呂の攻めに苦しみながらも2―0で勝った。
終わってみれば、島原工は階級を変更した3選手が全員勝利。「指導者って幸せ者ですね」。黒田監督は涙をこらえ、選手をたたえた。(山口)
▼ 成績
▽団体
島 原 5―2 大 村 工
島 原 工 6―1 島 原 南
島 原 6―1 島 原 南
島 原 工 6―1 大 村 工
島 原 南 4―3 大 村 工
島 原 工 4―3 島 原
(1)島原工(2)島原(3)島原南
(島原工は4年連続14度目)
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新体操
女子団体/長崎女がV2
チーム力で団体V2を達成した長崎女=長崎市、県立総合体育館
ミスが許されない緊迫した空気の中、長崎女のメンバーは伸び伸びと演技した。ライバル活水を下しV2。厳しい古賀公子監督も「最後まで食らいつくしぶとさがあった」と選手をたたえた。
今大会からルールが変わり、ミスは厳しく減点されるようになった。難易度の高い技を多く盛り込んだ作品だったが、選手は「できる演技を確実にすればいい」。気負わず、前向きな姿勢を貫いた。
演技の途中、尻もちをついたが手具は離さなかった。
リボンが絡まっても「視線で励まし合った」(佐藤主将)。最大の見せ場、リボンの3本投げも見事に成功。ずぬけた選手はいないが、演技時間の2分30秒に「長崎女らしさ」を凝縮した。
全国選抜大会は、直前まで作品が完成しない厳しい状況だったが、12位と健闘。以来、互いを刺激しながら夜遅くまで同じ作品を磨いてきた。
優勝が決まっても、選手全員がうつむいたままだった。「ミスが多過ぎたから」(佐藤)。満足も慢心もない。最高の演技を求めて長崎女は再び、全国の舞台へ挑む。(田下)
◎本県新体操界初の個人3連覇 村上
〇…リボンとロープで競った個人は、村上唯菜(活水)が本県新体操界初の3連覇を達成。抜群の柔軟性と洗練された技で観客を魅了した。村上は「いつもより大きな演技ができた。全国につながる」と手応えをつかんだ様子だった。
全国選抜大会(3月)までは団体と掛け持ちで演技したが、同大会団体で20位、個人も16位と不本意な結果に終わった。吉田眞理子監督は、県春季選手権から村上を個人に専念させた。村上はコンディション調整に苦しみながらも、力を発揮した。
吉田監督は「まだまだ伸びる能力がある選手。ここで満足せず、全国で上位を狙ってほしい」と期待を寄せた。
▼ 成績
【団体】(1)長崎女12・425(2)活水10・025(3)青雲4・625
【個人】(1)村上唯菜(活水)26・150(2)五通碧(長崎女)25・850(3)永冨志穂(同)23・475(4)三枝由香莉(活水)(5)西村祐里(同)21・450(6)上村恵理(長崎西)19・350
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ヨット
女子・長崎工、全レース1、2位
男子チームを一蹴(いっしゅう)した長崎工A艇の村濱(後)・大曲=長与町白津ハーパー沖
「男子と一緒のレースで1、2位を独占したい」。長崎工女子ヨット部の目標は達成された。しかもぶっちぎりで。
女子の参加が1校しかなく、長崎工A、B艇の2チームはオープン参加で男子5チームと一緒に走った。昨年のインターハイ7位入賞の村濱、大曲、原田と、成長株の今泉が挑んだ。
第1レース。長崎工A艇(村濱、大曲)はいち早く風をつかみ、スタートダッシュ。艇の向きを変える絶妙のタイミング、無駄のない操縦で大差をつけトップでゴール。
長崎工B艇(原田、今泉)は、スタートでまさかのフライング。だが選手は落ち着いていた。すぐにスタート地点に戻り、他の艇に遅れてスタート。あっという間に順位を2位に上げた。
第2、3レースも勢いは止まらず、全レースで1、2位を独占した。
三嶋監督は「今大会は力の強い男子チームに勝つことを意識した。今年は最高のチームが出来上がった」と満面の笑み。2005ユースナショナルチーム代表の村濱は「今後の自信につながる」と話した。(小槻)